防衛庁は23日、海上自衛隊の護衛艦の訓練関係の文書などの情報が含まれる多数の資料が、ファイル交換ソフト「Winny」を通じて流出したとして、調査を開始したことを明らかにした。
防衛庁によると、流出した資料は、海上自衛隊の佐世保基地に配備されている護衛艦「あさゆき」の電信室所属の通信員(曹長)が所有していたと思われるファイル。同通信員の私用PCがウイルスに感染し、Winnyを通じて流出したとみられている。
流出したデータには、自衛艦のコールサインの一覧など、情報の重要度で「秘」とされる文書や、隊員の名簿等の個人情報が含まれているという。また、さらに重要度の高い「極秘」とされる暗号書や乱数表などについて、文書名の一覧表も流出したが、文書そのものは流出していないとしている。
防衛庁では、今回の件を受けて、コールサインや乱数表の変更など適切な対応を行なったと説明。流出したデータの内容や範囲など詳細は調査中で、ファイルを流出させた隊員への処分なども検討中としている。
関連情報
■URL
防衛庁
http://www.jda.go.jp/
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( 三柳英樹 )
2006/02/23 15:45
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