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テレビ東京ブロードバンド代表取締役社長の髪林孝司氏
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テレビ東京ブロードバンド(TX-BB)は23日、エフエムインターウェーブの議決権比率の39.06%を取得し、筆頭株主となることを明らかにした。ジャパンタイムスとニフコから合計15,000株を10億5,000万円で取得。株券引渡期日は24日となっている。
エフエムインターウェーブは、関東広域圏を放送対象にした外国語FM放送局で、設立は1995年9月。2005年3月期の業績は売上高が10億6,200万円、営業利益がマイナス8,200万円で、設立から10年連続で赤字を計上している。一方、TX-BBはテレビ東京や日本経済新聞社などが2001年3月に設立した企業で、ブロードバンドやモバイル向けなどのコンテンツ配信を中心に事業を展開する。
TX-BBの髪林孝司代表取締役社長は、「メディアグループ出身のノウハウとIT事業のノウハウを投入することで、早期に放送事業を黒字化する。音楽配信など弊社が得意とするIT事業で高いシナジーを生み出し、収益向上を図る」としている。
● FM放送が音楽コンテンツの顧客誘導機能を果たす
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コンテンツの獲得、流通、露出までの一貫して行なう「トータルプロデュース」
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また髪林氏は「ITと放送のコンバージェンス」として、音楽コンテンツの顧客を誘導するためにFM放送を活用すべきとの考えを披露。同社が仕入れた楽曲をエフエムインターウェーブで配信し、携帯電話のユーザーに販売する仕組みを作ることで高い収益を獲得できるとした。
同社は本業であるコンテンツ配信事業において、独自に獲得したコンテンツをメディアに露出させ、モバイルやECなどに展開する「トータルプロデュース」を強みとする。髪林氏は、「これまでキャラクターやアニメのコンテンツで成功してきたが、このトータルプロデュースは音楽コンテンツについても当てはまる」と強調する。
「音楽コンテンツは、楽曲を仕入れるだけでは『投資ビジネス』と同じ。楽曲を流通させるだけでも利益率が低い『薄利ビジネス』になってしまう。ラジオ局で楽曲を露出させるだけでもスポンサーの広告収益しか見込めない。当社がこれらをトータルプロデュースし、内製化したITで支えれば高収益が見込める」
なお、今回の株式取得は、TX-BBの筆頭株主であるテレビ東京の意向によるものではないという。ただし、「今後はITを中心に、テレビとラジオを連動させるケースも出てくるのでは」とコメントした。
関連情報
■URL
テレビ東京ブロードバンド
http://www.tx-bb.com/
テレビ東京がブロードバンド向けのコンテンツ供給事業に参入
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2001/0205/txbb.htm
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( 増田 覚 )
2006/02/23 17:22
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