米Microsoftは26日(米国時間)、2006年後半にリリース予定の次期OS「Windows Vista」のラインナップを発表した。法人向けや個人向けなど合計6製品をリリースする。
法人向けには「Windows Vista Business」と「Windows Vista Enterprise」の2製品を提供する。
Windows Vista Businessは、あらゆる規模の企業に向けた製品。起動中のアプリケーションを3Dで表示するナビゲーション機能を備える新インターフェイス「Windows Aero」のほか、デスクトップ検索やタブレットPC機能なども備える。
Windows Vista Enterpriseは、Businessの全機能に加えて、ハードウェアベースの暗号化技術「Windows BitLocker」を導入。これによりPCが盗難された際、他人にデータを閲覧されないようにすることが可能だ。あわせて、Microsoftがこれまで提供してきたOSをWindows Vista上で稼働できるようにする「Virtual PC Express」、UNIXベースのアプリケーションをWindows Vista上で実行できるサブシステムなどを搭載する。
家庭用途には「Windows Vista Home Basic」と「Windows Vista Home Premium」、「Windows Vista Ultimate」の3製品を用意。
Windows Vista Home Basicは、Webの閲覧やメールの送受信、基本的な資料作成を行なうユーザーが対象。新しい検索エクスプローラーやサイドバー、ペアレンタルコントロールなどの機能を搭載する。
Windows Vista Home Premiusは、Home Basicの全機能に加えて新インターフェイス「Windows Aero」、デスクトップ検索機能、Windows Media Center機能、タブレットPC機能、DVDライティング機能などを備える。
なお、Windows Vista Ultimateは法人および個人向けすべての機能を搭載したバージョンとなる。
そのほか、タイやマレーシア、インドネシアなどで提供したWindows XPの廉価版に相当する、新興市場向けの「Windows Vista Starter」を発売する。
Windows Vista Starter以外のラインナップについては、32bit版および64bit版のライセンスを用意。Home Basic、Home Premium、Ultimate、Businessはパッケージで提供されるが、EnterpriseについてはMicrosoftのSoftware Assurance Programに参加する企業のみに提供される。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2006/feb06/02-26WinVistaProductsPR.mspx
ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2601
( 増田 覚 )
2006/02/27 19:00
- ページの先頭へ-
|