NTT東日本とNTT西日本は1日、2006年度の事業計画について総務大臣に申請を行なった。NTT東西とも、2006年度末にはBフレッツの契約数がフレッツ・ADSLの契約数を上回る見込みとしている。
IP系サービスの2006年度末契約数の見込みは、NTT東日本はBフレッツが339万契約(前年比150万増)、フレッツ・ADSLが293万契約(同10万減)。NTT西日本はBフレッツが278万契約(同120万増)、フレッツ・ADSLが277万契約(前年と変わらず)としている。これにより、IP系の収入については、NTT東日本が800億円の増収、NTT西日本が770億円の増収を見込んでいる。NTT東西とも、Bフレッツの契約数がほぼ倍増し、フレッツ・ADSLの契約数を上回るという計画で、光サービスへのシフトを鮮明に打ち出している。
この計画を実現するため、NTT東日本ではアクセス網の光化に約1,900億円を投資し、加入者光ケーブル250万km(芯線総延長)を整備。NTT西日本では約1,600億円を投資し、加入者光ケーブル100万kmを整備する。これにより、2006年度末の光カバー率を、NTT東日本は88%、NTT西日本は87%に引き上げる。
一方、音声系のサービスについては契約数の減少傾向が続き、アナログ電話とISDNを合わせた加入数は、NTT東日本が310万加入の減少、NTT西日本が78万加入の減少を見込んでいる。これにより、音声伝送系の収入についても、NTT東日本が1,150億円の減収、NTT西日本が1,100億円の減収としている。
【お詫びと訂正】
記事初出時、NTT西日本が整備する加入者光ケーブルの距離を「100km」と記載していましたが、「100万km」の誤りです。お詫びして訂正いたします。
関連情報
■URL
NTT東日本のニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0603unyb/xjvr060301.html
NTT西日本のニュースリリース
http://www.ntt-west.co.jp/news/0603yrgh/cqxy060301.html
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・ Bフレッツ180万回線増、光IP電話160万回線増~NTT東西の2005年度事業計画(2005/03/01)
( 三柳英樹 )
2006/03/01 19:53
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