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IPA、セキュリティベンダー3社との緊急連絡体制を整備


 情報処理推進機構(IPA)は9日、シマンテック、トレンドマイクロ、マカフィーのセキュリティベンダー3社と協力し、破壊力の大きなウイルスなどに起因する緊急事態発生時に、相互連携・協力する体制を整えたと発表した。緊急的な対応が必要とされるウイルスが発生した場合でも、速やかな情報提供を行なえるよう、協力して活動していくという。

 IPAでは昨今のウイルス事情が、愉快犯的なものから銀行口座情報を盗み取るスパイウェアのような経済的損失を招くものへと変質しつつある点を鑑み、対策強化を課題としていた。一方、セキュリティベンダー各社はそれぞれ競業関係にあるため、IPAがそれを仲介することで速やかな情報共有を行ないたいとしている。

 今回発表された協力活動は、一般ユーザー向けの情報発信体制を強化するのが目的。緊急的対策が必要なウイルス等が発生した場合でも、問い合わせ窓口によって対応が異なることを防止する狙いがある。またIPAでは、幅広いユーザー層をサポートする目的で電話やFAXによる一般ユーザーからの問い合わせを受け付けているが、これを有効活用することも可能になるという。

 IPAでは今後、シマンテック、トレンドマイクロ、マカフィー以外のセキュリティベンダーへも参加も呼びかけていく。またウイルス対策分野だけでなく、DoS攻撃への対策をはじめとしたセキュリティ分野全般へ協力体制を広げたいとしている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/announce/20060309.html


( 森田秀一 )
2006/03/09 17:23

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