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SOBAプロジェクト、P2Pビデオチャットアプリケーション「SOBA CITY」


SOBA CITY
 SOBAプロジェクトは、無料で利用できるP2P型のビデオチャットアプリケーション「SOBA CITY(ソーバシティ)」を3月15日に公開した。SOBAプロジェクトのWebサイトからユーザー登録のみで無料で利用できる。対応OSはWindows XP/2000。

 SOBAプロジェクトは、1999年に京都大学の中島玲ニ教授とオムロンの間で立ち上げ検討が開始された産学協同のプロジェクト。2000年にはプロジェクトを正式発足し、東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、東京工業大学やNTTコムウェアの参加を踏まえて2002年には文部科学省に認定された。2004年にはブロードバンド向けフレームワーク「SOBAフレームワーク」をリリースし、現在は株式会社として事業化されている。

 今回無料公開されたSOBA CITYは、複数ユーザーでの利用を前提としたP2P型アプリケーション。テキストチャットやビデオチャットなどのコミュニケーション機能に加えて、ホワイトボードやWindowsアプリケーションの共有、ブラウザ共有といった機能が利用できる。

 P2Pで構築されたアプリケーションのため、サーバーの必要なく複数ユーザーの共有が可能なほか、1ユーザーが複数の共有に参加することも可能。作成した共有は「セッション」と呼ばれ、特定ユーザーのみ参加できる非公開設定でも利用できる。

 利用する場合は専用ソフトをインストールした上で、SOBA CITYの専用サイトにログインする必要があり、ログイン前にアプリケーションから他ユーザーを招待する機能は搭載していない。また、ユーザーのプレゼンス機能といった機能も用意されておらず、あくまで複数ユーザーの共有スペースとして位置付けられている。

 SOBAプロジェクトではSOBA CITYを企業向けのテレビ会議システムやeラーニング向けのシステムとして有償でも提供していく方針。個人向けには基本的に無償とする方針で、1年間で5,000人のユーザー獲得を目標としている。


SOBA CITYのログイン画面 複数のセッションを同時に起動できる

関連情報

URL
  SOBA CITY
  http://city.soba-project.com/


( 甲斐祐樹 )
2006/03/15 19:46

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