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三菱電機が「ノード間時刻同期技術」、誤差は10万分の5秒以下


 三菱電機は16日、総務省の研究開発プロジェクト「ユビキタスセンサーネットワーク技術に関する研究開発」で、「ノード間時刻同期技術」と「故障ノード特定技術」を開発したと発表した。

 ノード間時刻同期技術は、相対時刻誤差を10万分の5秒以下で隣接するセンサーノードの時刻を同期する技術。広い範囲に多数設置したセンサーがデータ取得時の時刻を正確に記録するにはセンサーノードの時刻が同期していることが重要だ。今回の技術では、マスターノードが基準時刻を保持し、伝送遅延をハードウエアで正確に計測して、スレーブノードが受信した後に補正する。

 故障ノード特定技術は、故障したノードを周辺のセンサーノードが1秒以内に特定し、管理サーバーに通知する。広範囲なセンサーネットワークでは、故障したセンサーを遠隔から瞬時に特定することで保守管理を容易にしたいというニーズがあるという。

 三菱電機では22日まで、両技術の屋外環境での機能を確認するために、新潟県上越市板倉区の実際の農地で実証実験を行なう。温度センサー機能を持った実験用ノード30台を使ってセンサーネットワークを構築し、サーバーシステムと接続する。サーバーシステムには、農作業を支援する模擬的なアプリケーションを実装し、取得した温度情報をサーバーで処理。このシステムで処理した情報をもとに、実際の農作業を行なう農業従事者参加型の実験だという。また、5月からは、稲を作付けした環境で、稲作に必要な環境情報を収集する実証実験も行なう予定だ。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2006/0316.htm


( 鷹木 創 )
2006/03/16 20:28

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