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経済産業大臣賞を受賞したネクシィーズの近藤太香巳代表取締役社長
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「絶対世界一になる」という思いから、F1引退後にエベレスト登山に挑戦する片山右京
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経済産業省が所管する創業・ベンチャー国民フォーラムは17日、新たなビジネスモデルを手がける起業家などを表彰する「Japan Venture Award」を東京・赤坂プリンスホテルで開催した。
経済産業大臣賞は、飲食店の集客システムやテレマーケティングなどを開発したネクシィーズの近藤太香巳代表取締役社長と、SOHO CITYみたか推進協議会の前田隆正会長が受賞。また、中小企業庁長官賞は、医薬品の臨床試験データ収集システムを開発したメビックスの大社聡代表取締役ら2名、創業・ベンチャー国民フォーラム会長賞は、Web上で半導体・電子部品の調達サイトを運営するチップワンストップの高乗正行代表取締役社長ら2名が選ばれた。
表彰式終了後には、レーシングドライバーで登山家の片山右京氏をゲストに迎えたトークセッションが開催された。F1ドライバー引退後にヒマラヤ登頂や自転車による日本縦断などに挑戦する片山氏が、夢を追うことの素晴らしさを会場のベンチャー企業経営者たちに語った。
F1ドライバーになるために22歳で単身ヨーロッパに渡った片山氏は、「インスタントラーメンを2食に分けて食べたり、汁をご飯にかけたりしていた」と当時を振り返りつつも、「絶対世界一になる」という気持ちがあったため苦労には感じなかったという。
念願だったF1ドライバーになってからは、年収が5~6億円を超えるなど「何でも手に入った」。しかし、故アイルトン・セナやミハエル・シューマッハらに勝利できず、「負け犬というレッテルを貼られる」と感じた。
「とにかく負けたくなかった」という片山氏は、子供の頃からの夢だったという登山に挑戦することを決意。「世界で一番高いエベレストに自分の足で上り、ミハエルの携帯に電話して俺の方が高いところに立っていると言いたかった」と会場を笑わせた。
現在片山氏は、オリジナル自転車の開発・販売を手がけるベンチャー企業の経営者でもある。会場のベンチャー企業経営者には、「会社を運営していて迷うときもあるが、ベンチャー企業は大企業よりも大きな役割を持つことがあり、未来を作っていくもの。会社を始めたときの純粋な気持ちで、長い道のりの耐久レースをがんばってほしい」と呼びかけた。
関連情報
■URL
Japan Venture Award
http://www.j-venture.info/award.html
( 増田 覚 )
2006/03/17 19:32
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