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左からゆめみ深田氏、ウィルコム瀧澤氏、サイボウズ青野氏、インフォニックス淺野氏
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サイボウズは、子会社のインフォニックス、業務提携したゆめみとともに携帯電話から社内のグループウェアにアクセスできるサービスなど、ビジネス層に向けたソリューションをウィルコム端末とセットで提供していくと発表した。
23日、サイボウズ本社で報道関係者向け発表会が開催され、サイボウズ代表取締役社長 青野慶久氏、ウィルコム執行役員ソリューション営業本部長 瀧澤隆氏、インフォニックス代表取締役社長 淺野浩志氏、ゆめみ代表取締役社長 深田浩嗣氏が出席し、今後の展開が紹介された。
● 携帯事業への本格的な意思表明
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パソコン向けグループウェアのサイボウズはユーザー数210万人
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顧客との継続した関係を保つビジネスモデルを構築する
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今回サイボウズでは、ウィルコムと端末販売に関する提携を締結。これにより、サイボウズは3月23日より、WX310SAとWX310Jを利用し、社外から社内のグループウェアにアクセスするテストサービスの提供を開始する。インフォニックスは課金面などを、ゆめみはアプリケーション部分の開発を担当する形になる。
単なる携帯向けサービスに留まらず、端末とセットで提供することで、サービス利用料と端末の利用料を1つの請求書にまとめられることが導入クライアント側のメリットとされている。
サイボウズの青野氏は、「当社が提供するPC向けグループウェアでは、1位の日本IBMに続き、業界2位というシェアを占めている。ユーザーは中小規模の企業、23,000社、210万人を超えている。今回のテストサービスでは、10~20社、1社に月10~20ユーザー程度という規模で展開することになる。顧客の半数以上から『携帯からもグループウェアにアクセスできるようにしたい』という要望をいただいている。しかし、当社がこれまで提供してきた携帯向けサービスの利用率は、構築やセキュリティ確保が難しいという反応で、10%程度。端末とセット販売することで、さらなる需要が見込める」と語った。
具体的なターゲット層について同氏は「最初は既存のサイボウズユーザー210万人に向けて展開していく。3月23日からテストサービスを提供し、年内にも本格サービスに移行したい。開始から1年で2~3万人の利用を目指す。既存の携帯キャリアからすれば小規模だが、個々人が携帯電話を持っていてもビジネスシーンではほとんど利用されていない。ビジネス市場は開拓できる余地がある」とした。なお、正式サービス時の料金イメージは、今後のテストサービスを通じて詰めていくとのことで、現段階では未定とのこと。テストサービス期間中の利用料は、全てサイボウズ側が負担する形になる。
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WX310SA/WX310Jとセット販売
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年内に正式サービスへ移行する考え
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サービスの仕組み
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テストサービスで提供される内容、仕組みは、同社提供の既存サービスとほぼ同等。携帯電話・PHSからブラウザ経由で中継サーバーに介して、社内のグループウェアサーバーにアクセスする形になる。中継サーバーと社内サーバーはSSL通信で暗号化され、中継サーバーにデータは保存されない。ブラウザ経由とあって、社内からWebブラウジングできる環境下であれば、特にファイアウォールの設定を変更することなく導入可能。現状、端末側にはアクセス先のURLが記録されるが、今後は端末側でのセキュリティ対策など、SSL以外の方策も検討していくという。
ウィルコムと提携したことについて青野氏は「さまざまなキャリアさんと話し合いをしてきたが、ウィルコムが最もスピーディに動いてくれた。今はベストパートナーと考えている。W-SIMを展開していることもウィルコムとの提携に至った理由の1つで、今後、中長期的にはサイボウズブランドの端末提供も考えていきたい。また、来るべきときにはきちんとMVNO(事業参入)と表明したい」と述べた。
● 日本から世界に発信できるものがある
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ウィルコム瀧澤氏
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ウィルコム瀧澤氏は、「実はサイボウズのライバルである日本IBMに27年間在籍し、最後の頃はまさにグループウェアを担当していた。当時から成長著しいと考えていた。たとえば先日のWBCをワクワクしながら見ていた方も少なくないだろう。そういう気持ちになるもの、日本が世界に発信できるものがある」と述べ、PHSと同じく、サイボウズが日本発の技術を持つ企業であると説明。
また同氏は「実際にサイボウズのサービスは、端末からの利用時でもクイックに動く。ITとモバイルはこれまで別々だったが、今回のサービスのようなものをクライアント企業の役員に提案してみると意欲的な答えが多く返ってくる。しかし、これまではセキュリティチェックや接続性の確認などで導入まで3カ月はかかるもの。サイボウズのサービスでは、すぐに導入可能となっており、我々も精一杯やっていきたい」と意気込みを見せた。
● デモも披露
会場内では、実際にWX310SAを使ったデモンストレーションが披露された。グループウェアにアクセスして、スケジュールやメールなどを確認できることに加えて、WX310SAでスケジュールを新規登録できる様子などが示された。
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会場で披露されたデモ
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WX310SAでアクセスしたときの画面
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端末側で新規登録したスケジュール
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パソコン側で確認した画面、きちんと反映されている
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関連情報
■URL
サイボウズ プレスリリース
http://cybozu.co.jp/company/news/2006/20060323.html
ウィルコム
http://www.willcom-inc.com/
インフォニックス
http://www.inphonix.com/
ゆめみ
http://yumemi.co.jp/
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( 関口 聖 )
2006/03/23 15:59
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