角川ホールディングスが自社の商標権が侵害されたとして、MTIを提訴したことが23日までにわかった。角川側では3月3日に提訴、23日にMTI側へ訴状が届けられた。MTIによれば、角川側からMTIへの損害賠償として請求されている金額は3億9,000万円。
両社の発表や、独立行政法人工業所有権情報・研修館のサイト「特許電子図書館」によれば、角川側では「スゴメロ」という商標登録を2003年8月に出願、2004年3月に取得していたが、MTIが2004年4月から「すごメロ取り放題」(2005年4月に「music.jp 取り放題」に改称)という名称の着メロサイトをオープン。現在もMTI側が「sugomelo.com」というドメイン名を使用しているため、角川は商標権が侵害されていると判断、東京地裁に対してドメイン名などの使用差し止めと損害賠償を求めて提訴した。
提訴について、角川ホールディングスでは「2005年3月にMTIに対して商標の使用をやめていただくよう連絡した。侵害の事実は間違いないと考えている」とコメント。
一方、MTI側では「角川側が“スゴメロ”の商標権を取得したことは認識しており、2年かけて話し合いを重ねてきた。今後、裁判を通じて当社の正当性を主張していきたい」としている。
関連情報
■URL
角川ホールディングスのニュースリリース(PDF)
http://www.kadokawa-hd.co.jp/topics/20060303.pdf
MTIのニュースリリース(PDF)
http://www.mti.co.jp/press/pdf/060323_001.pdf
( 関口 聖 )
2006/03/24 15:34
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