トレンドマイクロは27日、同社の営業資料などがP2Pファイル共有ソフト「Winny」のネットワーク上に流出していたことを明らかにした。トレンドマイクロによれば、2005年3月の時点ですでに確認しており、営業先の企業などには個別に連絡し、「ご理解していただいた」という。
トレンドマイクロでは流出した情報の詳細は明らかにしていないが、社内向けの報告書や提案資料といった営業用データであり、顧客リストなどは含まれていないという。同社によれば、トレンドマイクロの社員が上記データを自宅PCに保存。その後、ウイルスに感染して情報が流出したとしている。
なお、この社員は自宅PCにウイルス対策ソフトを利用していなかった。トレンドマイクロによれば「当時はデータの社外持ち出し禁止などの通達は行なっていたが、具体的な行為を禁ずるガイドラインは存在していなかった」という。同社では、2005年3月以降に具体的なガイドラインを定めた。この社員に対しては「社内規定に基づいた処分を行なった。その後、2005年中に処分とは別の理由で退職した」としている。
関連情報
■URL
トレンドマイクロ
http://www.trendmicro.co.jp/
関連記事:本誌記事に見る“Winny流出”
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2006/03/10/
( 鷹木 創 )
2006/03/27 16:22
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