米IBMの研究機関であるIBM Researchは27日、ワームによる攻撃に対して誤った警報を発する頻度を減らすとともに早期発見できる侵入探知ツール「Billy Goat」(コードネーム)を開発したと発表した。
最近のワームやウイルスはネットワーク上のサーバーをランダムにスキャンし、侵入できるサーバーを発見すると感染することにより、指数関数的に広がっていく手法を採る。Billy Goatはこれを逆手に取り、使用されていないIPアドレスに対するリクエストに反応することによってワームの視点から見てネットワークをサーバーだらけに見せかける方法を採る。ランダムに攻撃を仕掛けるソフトウェアだけが罠にかかることになる。攻撃を探知するとBilly Goatはすぐにそれを認識し、その部分だけをネットワークから取り除き、それ以上の感染と攻撃拡大を食い止める。
この技術はIBM ResearchとBusiness Consulting Services(BCS)の実施するIBM On Demand Innovation Services(ODIS)を通して提供されることになるという。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/19481.wss
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/03/28 11:33
- ページの先頭へ-
|