住商情報システムは11日、米セキュリティベンダーであるeEye Digital Securityが開発したWinnyの検知・通信遮断ツールの無償ダウンロード提供を開始した。同社Webサイトからダウンロードできる。
eEyeは、Windowsの脆弱性などを数多く指摘しているセキュリティベンダー。ネットワークの脆弱性検知ツール「Retina」も提供している。今回提供を開始したツールは、P2Pファイル共有ソフト「Winny」がインストールされているかどうかをリモートから検知できる「eEye Winny Scanner」と、Winnyのノードを特定して通信を遮断できる「eEye Winny Monitor」の2つだ。
eEye Winny Scannerでは、IPアドレスの範囲を指定してスキャンすることで、組織内でWinnyが動作しているPCを簡単に列挙できる。また、暗号化されたWinnyパケットを解読して、4バイトのRC4キーを含む初期鍵送信パケットを検出してスキャンするため、高速なチェックが可能だという。
eEye Winny Monitorでは、初期鍵送信パケットを検出した後、接続先/接続元のIPアドレスを表示できる。また、初期鍵送信パケットでWinnyノードを特定し、TCP接続をリセットすることによって管理対象のネットワーク内において、Winnyトラフィックを強制的に遮断できるという。
住商情報システムではこのほか、5月12日に同社が主催する「eEye Security Forum / Spring 2006」で、eEyeの鵜飼裕司氏による講演「Inside Winny ~ Winnyの解析とそのセキュリティ脅威分析」などを予定している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.scs.co.jp/news/pdf/20060411_2.pdf
ダウンロードサイト
http://www.scs.co.jp/eeye/
イベント情報
http://www.scs.co.jp/event/2006/0512_eeye/
関連記事:本誌記事に見る“Winny流出”
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2006/03/10/
( 鷹木 創 )
2006/04/11 14:45
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