名古屋市の広告会社「アイ・アンド・キュー アドバタイジング」は11日、東京都内にある新築マンションの見学者など約8,100人分の個人情報が、Winnyのネットワーク上に流出したことを公表した。これらの個人情報は同社の元社員が作成したものだが、流出の原因は明らかになっていない。
流出したのは、三菱地所など4社が東京都や千葉県などに建築したマンションを、2000~2001年の間に見学した約8,100人分の情報。氏名や住所、電話番号、勤務先、家族構成のほか、約1,000人分は年収も記載されていた。アイ・アンド・キュー アドバタイジングでは、これらのマンションの宣伝を担当していた。
今回の流出したデータは、アイ・アンド・キュー アドバタイジングを2003年9月に退職した元社員が作成したもので、会社が貸与するPCに保存されていた。元社員が退職後、PCは別の社員に引き継がれたが、「どちらの社員もWinnyを使用していなかった」(同社広報)。
流出の原因を調査するため同社は、10日23時頃に全社員のPCをウイルスチェックを実施。その結果、「暴露ウイルスに該当するものは発見されなかった」(同社広報)という。なお、「Winnyをインストールしている社員はいた」ものの、この社員のPCには流出したデータが保存されていなかったことから、今回の情報流出とは無関係と見ている。ただし、流出したデータは同社が作成したものと同一であることから、現在も流出の原因を調査中としている。
関連情報
■URL
アイ・アンド・キュー アドバタイジング
http://www.iq-ad.com/
関連記事::本誌記事に見る“Winny流出”
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2006/03/10/
( 増田 覚 )
2006/04/11 19:04
- ページの先頭へ-
|