NTTドコモは、テレビやラジオで流れる音楽などに乗せて、URLなどのテキストデータを携帯電話に向けて配信する技術「音響OFDM」を開発したと発表した。
音響OFDMは、無線LANなどで使われているOFDM変調技術を音楽や音声などに適用することで、1kbps以上の伝送速度を実現する新技術。URLをはじめ、100文字程度のテキストを約1~2秒間で伝送できる。NTTドコモの先端技術開発拠点「NTTドコモ R&Dセンタ」が開発した。
利用シーンとしては、テレビやラジオの放送中に番組関連サイトのURLなどを音楽や音声に乗せて提供し、視聴者が携帯電話でURLを取り込むといったものから、災害時に公衆スピーカーで避難場所を案内するとともに、避難場所のデータを端末に送るといったものまで、幅広い展開が検討されているという。このほか、駅やバス停留所での音声案内に合わせて運行情報を送信したり、ショッピングセンターなどでトルカクーポンを音声で提供したりすることも考えられるという。
技術的な仕組みは、音楽や音声などのオーディオ信号の高周波数部分をカットし、OFDM変調したURLなどのデータをカットした周波数部分に合わせて調整、音声データと合成するというもの。オーディオ信号の分布に合わせることで、OFDM変調による聴覚上の影響を低減している。
なお、開発された技術は、現在デモンストレーションが行なえるようになった段階。ドコモでは、実用化に向けて今後も研究開発を続けるとのことだが、実用化の時期については未定としている。
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「音響OFDM」イメージ図
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20060413.html
関連記事:ケータイ用語の基礎知識 第178回:OFDM とは[ケータイ Watch]
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/keyword/18819.html
( 津田啓夢 )
2006/04/13 17:09
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