NTTは13日、三菱電機と共同開発した128bitブロック暗号アルゴリズム「Camellia」のソースコードを、オープンソースとして公開した。NTTのサイトで、C言語版およびJava版のソースコードを公開している。
Camelliaは、ISO/IEC国際暗号標準(ISO/IEC18033-3)に標準として採用されたほか、欧州連合推奨暗号、日本の電子政府推奨暗号など、国際的な暗号の標準規格・推奨規格に採用されている。また、インターネットの標準としても、SSL/TLS、IPsec、XML、S/MIMEといった規格の暗号として採用されている。
NTTでは、Camelliaを日本発の暗号技術として広めていく方針のもと、基本特許無償許諾契約を締結しなくとも、Camelliaを自由に利用できる環境を提供することを決定。その一環として、CamelliaのNTT製ソースコードをオープンソースにより無償公開した。
公開したソースコードは、従来公開していた参照コードよりも約3倍高速なものとなる。NTTでは、オープンソースでの公開により開発者の作業負担が軽減され、Camelliaの普及・促進が期待できるとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news06/0604/060413a.html
Camellia
http://info.isl.ntt.co.jp/crypt/camellia/
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・ 国産暗号アルゴリズム「Camellia」がインターネットの標準暗号規格に採用(2005/07/20)
( 三柳英樹 )
2006/04/13 18:34
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