米Microsoftのスパイウェア対策ソフト「Windows Defender」の新しいベータ版が13日にリリースされた。これに関連してMicrosoftのAnti-Malware Engineering Teamのブログの中で、Windows Defenderの日本語版が近々リリースされる予定であることが明らかにされた。
今回リリースされたのは「Windows Defender Beta 2」のバージョン「1347」で、現在は英語版のみが提供されている。今回のバージョンではユーザーインターフェイスに小さな変更が加えられ、これによって、近々日本語版とドイツ語版がリリースされる予定だという。発表時にはWindows Defender Beta 1およびBeta 2の利用者に対してアップデートの通知が行なわれる。
今回のバージョンではそれ以外に、システムトレイにアイコンを表示できるようになった。このアイコンを表示させると、Windows Defenderが動作中でシステムが安全であることを常に表示させておくことができる。また、スパイウェアを確認し、情報を共有するためのSpyNetコミュニティへの参加方法が改良された。危険性のあるソフトウェアに関する情報をより正確に入手し、よりよい定義ファイルを作成できるようになった。
SpyNetに参加するために2つのモード「Advanced」と「Basic」が設けられた。MicrosoftではAdvancedモードでSpyNetに参加することを強く求めている。Advancedモードでは、危険性のあるソフトウェアが重要なシステム設定変更を行なった場合に警告を発するほか、まだ分類されていないアプリケーションによる設定変更もユーザーに通知する。また、スパイウェア撲滅活動の一環として問題となったアプリケーションに関する完全なレポートとサンプルを提供できるようになる。この場合、提供される情報はすべてプライバシーポリシーに則って扱われることになるとしている。
逆にBasicモードではプライバシーを守るために送信される情報が少ない。例えば、危険性のあるソフトウェアを発見したとしても、そのソフトウェアが存在するパス名は送信されない。パス名にユーザー名が含まれている可能性があるからだという。
このようにSpyNetに参加するために複数のモードが用意されたことにより、今後数カ月以内にWindows Defenderのスパイウェア発見能力と除去能力がさらに改良される予定だとしている。
関連情報
■URL
Microsoft Anti-Malware Engineering Teamのブログの該当記事(英文)
http://blogs.technet.com/antimalware/archive/2006/04/13/425175.aspx
■関連記事
・ Microsoftがスパイウェア対策ソフトのベータ2、P2Pソフトへの対応強化(2006/02/14)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/04/14 12:07
- ページの先頭へ-
|