NTTレゾナントと三菱総合研究所は14日、広告媒体の注目度に関する調査結果を公表した。最も視聴する広告媒体については、60.8%の回答者が「テレビ広告」と答えており、依然としてテレビ広告が圧倒的な地位にあるとしている。
調査はNTTレゾナントと三菱総合研究所が共同で提供するインターネットアンケートサービス「gooリサーチ」の登録モニターを対象に行なわれたもので、有効回答者数は2,180人。調査期間は1月30日~2月2日。
最も視聴する広告媒体は何かという質問には、60.8%の回答者が「テレビ広告」を選んでおり、テレビ広告が依然として圧倒的な地位にあるとしている。2位は「新聞広告」の12.8%、3位は「PCサイトのバナー広告」の9.7%で、年齢別では高齢者層ほど新聞広告を挙げた回答者が多い。
テレビ広告の視聴傾向については、「CMには関心があり、見ている」が35.2%、「本当はあまり関心がないが、しかたなく見ている」が46.7%となり、80%以上の回答者がCMを視聴している。一方、「DVD(ビデオ)録画してCMは飛ばして見る」(6.8%)、「CMの間は他のチャンネルを見ている」(6.7%)といった回答も一定数存在する。
インターネット広告の視聴傾向については、PCサイトの広告は「頻繁に見ている」が5.4%、「ときどき見ている」が48.5%となり、半数以上の回答者がバナー広告を見ていると分析。一方で携帯サイトの広告については、「頻繁に見ている」は1.2%、「ときどき見ている」は7.3%に止まり、PCサイトの広告に比べて視聴の割合がかなり低くなっている。
PCサイトのバナー広告を見たことのある回答者に対して、広告によってなんらかの行動をとったかを尋ねた質問では、「プレゼントやキャンペーンの申し込みをした」が61.4%、「メールマガジンや会員登録を行なった」が40.5%、「資料請求をした」が23.4%、「商品やサービスを購入した」が20.7%となり、バナー広告は実際の行動を喚起するという点で有効性がうかがえるとしている。
一方、携帯サイトのバナー広告については、「プレゼントやキャンペーンの申し込みをした」という回答も43.7%あるが、「見るだけで何もアクションを取らない」という回答も44.3%に上り、「商品やサービスを購入した」という回答は8.2%に止まっている。ただし、年齢別に見ると、携帯電話のバナー広告は低年齢層ほど視聴傾向が高く、今後の可能性が大きい分野だとしている。
個人の消費行動や購買行動に合わせた広告(Webやメール)が欲しいかという質問では、「ぜひ欲しい」が5.6%、「ある程度欲しい」が37.7%となり、消費者のニーズに合った広告を配信する機能が求められていると分析している。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://research.goo.ne.jp/Result/000268/index.html
( 三柳英樹 )
2006/04/14 17:05
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