米ブログサーチエンジン大手のTechnoratiは17日、同社が定期的にとりまとめているブログの動向を示すデータの最新の数値を公表した。ブログ数がますます増え続けるとともに、ブログをすることが習慣的な行動となっていることが見えてくる。
Technoratiは2003年3月から2006年4月までのブログ数に関するデータを保有しているが、そのデータを見ていくと、ブログ数は過去42カ月間にわたって6カ月ごとに倍増しているという。現在、Technoratiがチェックしているブログ数は3,530万にも及んでいる。ブログ数は全体で3年前に比べて60倍に増えた。増加ペースを見ると、1日あたり7万5,000以上が新規開設されており、これは平均すると1秒に1つは開設されていることになる。
プログへの関与の仕方にも変化が現われてきている。3か月前のTechnoratiのデータでは、ブログ全体の50.5%(1,370万ブログ)が更新されていた。その残りは、開設されたものの放置されているブログになる。しかし今回のデータでは、開設されてから3カ月後も更新されていたブログが55%あった。これは、更新し続ける人の割合が3カ月前に比べて4.5ポイント増加しており、1,940万人のブロガーがブログに関与し続けていることを意味している。さらに毎週ブログを更新するブロガーも390万人に及んでいる。
開設されるブログ数以上に重要なのは、実際に投稿されるエントリ数だが、Technoratiが把握している限り1日あたり120万エントリの投稿がある。平均すると約1時間に5万件の投稿があることを意味している。Technoratiの発表したグラフを見ると、ハリケーンカトリーナの襲来、iPod Videoの発表、Intel Macの発表など、何か大きなニュースがあるたびに投稿数が急増している様子がわかる。
今回Technoratiが公表したこれらのデータは、アンケートに基づくサンプルデータではなく、同社が実際にクロールして得た実測データに基づいているだけに、ブログの現状をかなりの程度反映していると言えるだろう。
関連情報
■URL
Technorati公式ブログの該当記事(英文)
http://technorati.com/weblog/2006/04/96.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/04/18 12:19
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