音声・動画配信技術を手がける米Burst.comは17日、米Apple Computerが特許を侵害したとして、同日、サンフランシスコの連邦地裁に提訴したと発表した。AppleのiTunes Music Store、iTunes、iPod、QuickTimeが、Burst.comの保有する米国特許「4,963,995」「5,995,705」「5,057,932」「5,164,839」を侵害していると主張している。
Burst.comによれば、同社はiTunesやiPodも対象となる特許のライセンス契約をAppleに対して求めていたが、交渉は長引き、逆に今年1月、Appleはこれらの特許が無効であり、特許侵害にはあたらないとする申し立てをサンフランシスコの連邦地裁に起こしていた。今回、Burst.comがこれに対して反訴するかたちとなった。Burst.comは、特許侵害行為の差し止めと、Appleに対して特許権使用料の支払いを求めている。
Burst.comは2002年6月、Windows Mediaにおいて特許侵害があるとして米Microsoftを相手取って訴訟を起こし、2005年3月、Microsoftが総額6,000万ドルを支払いライセンス契約することで和解している。以降、Burst.comでは音声・動画配信技術に携わるいくつかの企業と特許のライセンスについて話し合いを持っていたという。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.burst.com/new/newsevents/pressrelease0014.htm
関連記事:米Burst.com、Microsoftの「Corona」で特許侵害があったと訴える
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0620/burst.htm
( 永沢 茂 )
2006/04/18 18:03
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