米Symantecは19日、P2Pファイル共有ソフト「Winny」と「Share」のネットワークを通じて感染を拡大するワーム型ウイルス「W32.Antinny.BF」を警告した。危険度は5段階で下から2番目。
Antinny.BFに感染すると、「無効なポインタ操作」という偽のエラーメッセージを表示する。また、Windowsフォルダ配下の「win.ini」ファイルに感染マーカーとして「[殺人]殺意=1」を記入。Winny本体のプログラムを探し出し、「UpFolder.txt」の設定を書き換える。
UpFolder内に、Outlook Expressで利用されている「inbox.dbx」や「folder.dbx」を含むZIPファイルを生成する。このため、WinnyやShareのネットワークでメールアドレスが流出する恐れがあるという。
なお、Antinny.BFは19日より前は「W32.HLLW.Antinny.G」として検出されていた。また、トレンドマイクロでは「WORM_ANTINNY.BJ」として13日から検出するようになったという。
関連情報
■URL
シマンテックのウイルス情報(英文)
http://securityresponse.symantec.com/avcenter/venc/data/w32.antinny.bf.html
トレンドマイクロのウイルス情報
http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM%5FANTINNY%2EBJ
関連記事:本誌記事に見る“Winny流出”
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2006/03/10/
( 鷹木 創 )
2006/04/20 18:13
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