米eEye Digital Securityは21日、P2Pファイル共有ソフト「Winny」に発見された脆弱性について、任意のコードが実行可能となる悪用の容易な脆弱性であるとするセキュリティ警告を公表した。
eEye Digital Securityでは、Winnyにヒープオーバーフローの脆弱性があることを発見し、情報処理推進機構(IPA)に脆弱性情報を通告。IPAは21日に脆弱性の存在を公表し、Winnyの開発者がこの脆弱性への対処が困難な状況にあるため、回避策はWinnyの利用を中止することだけだと警告した。
eEye Digital Securityによれば、発見した脆弱性はWinnyのファイル転送に関するコマンドの中に文字列の長さをチェックしていないものがあり、これによりヒープオーバーフローを引き起こすことができるという。eEye Digital Securityは、こうした脆弱性は一般的なもので悪用も容易であり、実際に任意のコードをリモートから実行できることを確認したとしている。
関連情報
■URL
米eEye Digital Securityのセキュリティ警告(英文)
http://www.eeye.com/html/research/advisories/AD20060421.html
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・ Winnyにバッファオーバーフローの脆弱性、回避策は「Winny利用の中止」(2006/04/21)
( 三柳英樹 )
2006/04/24 12:37
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