米Yahoo!は8日、広告キャンペーン効果を向上させる新広告プラットフォームの開発がほぼ完了したとして、新機能の概要を発表した。2006年第3四半期頃までに広告主に向けて提供する予定だという。
この広告キャンペーン全体を管理するアプリケーションは、これまでにYahoo!を利用した数千の広告主からのフィードバックをもとに開発され、すでにYahoo!内部で完成に近づいている。広告主が広告キャンペーンの設計をするためのユーザーインターフェイスやナビゲーションが向上しているだけでなく、新しい広告キャンペーンを30分以内に開始できること、それぞれの広告を点数化して品質を視覚的に確認できること、必要なクリック数を獲得するための広告入札額の予測機能など、広告キャンペーンを立案する広告主の立場に立った多くの機能改良が加えられている。
Yahoo!では、広告主がこの新プラットフォームに順調に移行するのを助けるため、まずアプリケーション開発に必要な新APIを公開した上で、国ごとの状況を踏まえて複数の段階を経て最終的なリリースに備える。第1段階としてのプラットフォーム開発はほぼ完了しており、第2段階としてキャンペーン管理アプリケーションと主要なアプリケーションを広告主に向けて公開する作業が2006年第3四半期頃に始まる予定だ。第3段階として、この新アプリケーションに広告主が習熟してきた頃に、それぞれの広告を品質に応じて点数化してランキングするモデルが実装され、アプリケーションの機能に組み込まれる予定だ。
この広告プラットフォームには将来的にさらに改良が加えられる予定だ。その際には付加的な広告露出オプションや、ユーザーの人口動態情報やネット利用傾向に基づいたターゲッティング広告、さらにグラフィックやリッチメディアを使用した新広告フォーマットの提供などの計画があるという。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://yhoo.client.shareholder.com/press/releasedetail.cfm?releaseid=195477
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/05/09 11:31
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