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オープンソースソフトのベンチマークや導入事例をDB化、IPAが公開


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OSSセンター・センター長の田代秀一氏。オープンソースソフトウェアを使いたいが性能がわからない、といった悩みを解消するような情報を提供していきたいという
 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のオープンソースソフトウェア・センター(OSSセンター)は、オープンソースソフトウェア情報を蓄積したデータベース「OSS iPedia」を構築し、15日よりインターネットで一般公開した。1)性能評価、2)導入事例、3)ナレッジベース──という3カテゴリに分けて情報を提供する。

 性能評価では、IPAが2004年から進めてきたオープンソースソフトウェア性能評価プロジェクトの成果をデータベース化した。同プロジェクトは2005年3月から成果を報告書として公開しているが、情報量が膨大で、個々の情報を参照することが容易ではなかったという。OSS iPediaでは、評価対象ソフトやベンチマーク手法、OS、サーバー、CPU、アーキテクチャなどの条件を指定することで検索できるようにした。グラフや図も交えて説明されており、比較・考察も添えられている。

 なお、OSS iPediaには当初、同プロジェクトの成果から196件の情報が登録されている。今後は、企業に限らず、責任の主体が明確であり、ベンチマーク手法や手順、製品構成などが公表されていることなどを条件に、OSS iPediaへの情報登録を受け付ける。特定ベンダーによらない中立的なベンチマーク情報の提供を行なう。

 導入事例では、当初16社から登録された官庁、金融、製造、建設、流通、医療など約70件のシステム構築事例を用意した。導入事例についても、登録する情報を広く募集する。

 ナレッジベースは、「Q&A」「用語集」「ディレクトリ」から構成。オープンソースソフトウェアに関する基本的な事項や最新トピックスなど約400項目を収録している。MediaWikiで構築しており、コメントの投稿・参照も可能だ。


性能評価情報の検索ページ 性能評価結果に対する考察

関連情報

URL
  OSS iPedia
  http://ossipedia.ipa.go.jp/

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( 永沢 茂 )
2006/05/15 20:24

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