IDC Japanは15日、国内企業の情報セキュリティ対策の現状についての調査結果を発表した。導入率でトップはウイルス対策の91.6%、次いでファイアウォール/VPNの68.3%で、他の対策を大きく引き離す結果となった。
これは、国内700社以上の情報システム管理担当者と情報セキュリティ担当者への調査をもとにまとめたもの。導入率の3位以下は、スパムメール対策が49.9%、アイデンティティ/アクセス管理が46.2%、その他のセキュアコンテンツ管理が38.8%、システム情報管理が38.4%、IDS/IPSが38.0%、システム脆弱性管理が29.7%の順。
これら導入率が50%未満の対策については、企業規模が小さくなるほど導入率が低下する傾向にあるという。IDC Japanでは、「ウィルス対策とファイアウォール/VPN以外のセキュリティ対策の認知度がまだ低く、その対策の効果も十分に理解されていないこと、中小企業では十分なセキュリティ対策予算が捻出できないこと、セキュリティ運用管理のための要員が不足していること」を理由として挙げている。
関連情報
■URL
IDC Japan
http://www.idcjapan.co.jp/top.html
( 永沢 茂 )
2006/05/15 21:08
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