防衛庁の額賀福志郎長官や、航空自衛隊になりすます偽装メールが、10日以降から不特定多数に送りつけられていることがわかった。メールにはファイルが添付されており、これを開くとウイルスに感染する可能性が高いという。
防衛庁によれば、メールの送信者欄には額賀長官の事務所や航空自衛隊が実際に使用していたアドレスが表示されていたという。額賀長官を偽るメールの件名は「海軍作戦計画」、航空自衛隊については「第16駆逐戦隊の3週間」と書かれていた。なお、現在これらのメールアドレスによる送受信は停止されている。
額賀長官を騙る偽メールの本文では「近頃お仕事は順調ですか。海軍作戦計画を付属のファイルに見にきてください」、航空自衛隊の偽メールには「第16駆逐戦隊の3週間を付属のファイルに見てください」といった文が記載。メールには「第16駆逐戦隊の3週間.exe」などのファイルが添付されており、これらを開くとウイルスに感染し、「パスワードやアカウントなどの個人情報を送信する可能性がある」(防衛庁)という。
航空自衛隊によれば、偽メールに対して受信拒否や送信先不明として返送されてきたメールが、17日だけで1,000件を超えたという。航空自衛隊では、「この偽メールを発信した形跡はないので、心当たりのないメールを受信した場合には、添付ファイルを開かないように注意してほしい」としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.jda.go.jp/jasdf/info/houdou/0605/0518.htm
■関連記事
・ 外務省を騙ったウイルスメール、「中日関係を損なう」と日本語で記載(2005/10/21)
・ 日本でもスピア型ウイルス、「対日アンチダンピング情報」装うメール確認(2006/03/03)
( 増田 覚 )
2006/05/19 14:22
- ページの先頭へ-
|