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ネットレイティングス、「mixi」の利用者急増などを指摘

視聴率データに見るネット利用の変化を萩原社長が説明

 ネットレイティングスは26日、同社のインターネット視聴率調査結果をもとに、「インターネットの変革・マーケットの変貌」と題した記者説明会を行なった。

 ネットレイティングスでは、2000年からインターネットの利用動向に関するデータ収集を開始しており、この6年間に渡るインターネット利用の実態を総括するとともに、Web 2.0によって、変革するインターネット業界の状況などについて説明した。


Web 2.0と言われるサイトも、ビジネスモデルはWeb 1.0が中心

ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏
 ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、「2005年は、時間消費型サービスのサイトが注目を集めた1年だった」と前置きし、SNSの代表的サイトである「mixi」や、無料動画配信の「GyaO」といった、滞在時間が比較的長いサイトの利用が進展したことを示した。

 ネットレイティングスの調べによると、2006年3月時点でのmixiの月間訪問者数は264万人、総利用時間は1,044万時間。1人あたりの利用時間は、2005年6月の約2時間から約4時間へと増加しているという。また、GyaOの訪問者数は2006年3月時点で343万人、総利用時間は366万時間だったという(いずれも家庭からのアクセス、以下も同じ)。

 「2005年10月の調査を見ると、mixiの利用者数順位は235位となるが、総利用時間という観点では7位にまで上がっている。現在、mixiの利用者は月間300万人に到達しており、総利用時間のランクでは、4〜5位になっているはず」とした。

 また、米国で人気のSNS「MySpace」との比較データを示しながら、「MySpaceとmixiは、訪問者数の伸び率では、ほぼ同様の成長を見せている。ただし、訪問者数の絶対数ではMySpaceの2,958万人に対して、mixiは264万人。約10倍の差がある。また、インターネットの全利用者における利用率(リーチ率)では、MySpaceは20.49%であるのに対して、mixiは6.49%にとどまっている。1割にも達していない利用率をどう拡大させることができるかが、今後のmixiの動向として注目すべき部分」などとした。


mixi、Gyaoによる時間消費型サービスの増加傾向 mixiとMySpaceの利用者拡大傾向

インターネットの市場規模。月間7億2,000万時間となる
 萩原社長は、「このようにWeb 2.0的なサイトに注目が集まっている。しかし、Web 2.0と言われるサイトも、収入は、広告や課金制などに頼っており、ビジネスモデルそのものはWeb 1.0といえるものが中心となっている」と指摘した。

 なお、ネットレイティングスの調査によると、2006年4月における国内インターネット利用者の数は約4,000万人で、平均すると1人あたり約18時間利用していると試算。延べ7億2,000万時間の市場規模があるとした。これは、ネットバブルと呼ばれた2000年4月の5,900万時間から10倍以上に増加。2005年4月の5億6,000万時間からも大きく拡大していることがわかる。


ネット広告も、テレビのような時間帯別の出稿モデルを検討してもいい時期

5月29日に発表を予定しているGoogleに関する利用調査の内容
 このほか、5月29日付で同社が発表する予定の「Googleのサブドメイン別訪問者数の変化」に関するリリースの一部内容を紹介した。これによると、Googleプロパティ全体での訪問者数は1,420万人に達し、この1年間に約30%も伸びている。Yahoo!などの主要サイトが10%程度の伸び率にとどまっているのに比べると、Google利用者が急激に増えているという。「検索利用が増加しているとともに、新たに開始した各種サービスの利用者が上乗せされているのが要因」とした。

 ただし、「Googleニュース」に関しては、「サービス開始月から、常に100万人前後の利用者数となっており、これが限界とも言える」と分析した。

 説明会では、新聞社のニュースサイトの最新動向にも触れた。萩原社長は、紙媒体である新聞を閲覧している人口が減少していることを指摘しながら、「特に、社会の中核をなす30代、40代の男性において、10年前に比べて、新聞を読む時間や人口が半減していることには驚いた。『Yahoo!トピックス』をはじめとするニュースサイトの浸透によって、新聞からサイトへと利用が移行しているのは明らか」とした。

 さらに、広告の影響力が、従来の「注意(Attention)−関心(Interest)−欲求(Desire)−記憶(Memory)−購入(Action)」という「AIDMA」の流れであったものから、「注意(Attention)−関心(Interest)−検索(Search)−購入(Action)−情報共有(Share)」という「AISAS」の形に変化していると指摘。消費行動において、Yahoo!やGoogleなどの検索サイトの重要性が高まるとともに、ブログやSNSといった個人が情報を発信するCGM(Consumer Generated Media)の役割が重視されていることを示した。

 加えて、時間帯別に、コンテンツカテゴリーごとのページビューに大きな変化があることを示し、「午前9時の時間帯では、金融・保険・証券といったマネーサイトが最も多く閲覧されているが、午後10時頃のゴールデンタイムではオークションやコミュニティ、ショッピングといったサイトの利用が多い。これをもとに、時間帯別に広告を展開するといったテレビのような広告出稿モデルを検討してもいい時期にきているのではないか」などとした。


ニュースサイトの訪問率。Yahoo!トピックスが圧倒的 コンテンツごとの時間帯別利用動向

関連情報

URL
  ネットレイティングス
  http://www.netratings.co.jp/


( 大河原克行 )
2006/05/26 18:44

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