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EU、独テレコムの固定電話料金是正を求める指導


 ドイツ最大手の通信企業のDeutsche Telekomが独占状態を不当に利用して固定電話の料金を高値で維持し、その結果EUの基準を満たしていないとして、欧州連合(EU)の行政機関である欧州委員会がこのほど、ドイツの通信規制当局(BNetzA)に対して適切な処置をとるよう指導したことが明らかになった。

 欧州では、通信市場が自由化されて10年近く経つが、Deutsche Telekomのように旧国営企業が独占的地位を継続的に維持している例が多く、ドイツでは特に固定電話の競争は事実上発生していないという。これにより、消費者の利益が損なわれるという結果が生じていると指摘されている。ドイツの規制当局は今後、独占状態を解消するために、価格の規制をより強固にする義務が課せられるという。

 同様の指導を受けた加盟国はドイツだけでなく、例えばオーストリア、アイルランド、スロバキア、スロベニア、オランダ、ハンガリー、マルタ、スペインなど数カ国に上る。しかし、これら加盟国ではしかるべき措置がすでにとられているという。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/06/784&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en


( Gana Hiyoshi )
2006/06/19 12:41

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