米Microsoftと非営利団体の米Creative Commonsは20日、両者が協力して、Officeアプリケーション用の「クリエイティブコモンズライセンスアドイン」をリリースすることで合意したと発表した。現在、テクノロジープレビュー版(英語版)を、Microsoftの運営する「Microsoft Office Online」の米国版サイトと、「CreativeCommons.org」から無料でダウンロードできる。
このアドインは、Office XPおよびOffice 2003の中のWord、Excel、PowerPointに対応している。これらのアプリケーションで文書を作成する際に、クリエイティブコモンズライセンスの形態を選択することで、クリエイティブコモンズのサイトから必要なライセンスをダウンロードして文書の中に埋め込むことができる。
これによって、自分の作成した文書を他の人が商業利用してもよいかどうか、あるいは文章を修正して他の作品で利用してよいか──などの著作権上の許可または制限を明示できる。また、制限なく自由に使用してもよい場合にはパブリックドメインにしてライセンスすることも可能だ。
Microsoftの発表について、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの教授で情報システム担当のIan Angell氏は「これはすべての人が彼または彼女自身の知的所有権と、他の人の知的所有権に関して確実に注意を払うための重要なステップである」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2006/jun06/06-20MSCreativeCommonsPR.mspx
ダウンロードサイト(英文)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=113B53DD-1CC0-4FBE-9E1D-B91D07C76504&displaylang=en
関連記事:自由に使える著作物を公開するための新著作権ライセンス「Creative Commons」
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/1217/ccommons.htm
■関連記事
・ 「クリエイティブ・コモンズは著作権帝国の中の自治都市」~CCJPシンポジウム(2006/03/27)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/06/22 12:24
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