Panda Softwareの研究機関であるPandaLabsは23日、PCにマルウェアをインストールするブラウザ「Browsezilla」がいくつかのサイトにおいて無料で配布されているとして警告した。外観はMozillaに似ており、完全なブラウジング機能も備えているが、その裏で密かに「PicsPlace」というアドウェアをインストールするという。
PandaLabsによれば、PicsPlaceは感染したPCが起動すると同時に活動を開始し、アダルトコンテンツを含む一連のサイトに定期的に接続する。ただし、サイトのアクセス数を不正に増やすことが目的のため、実際にはそれらのサイトはユーザーには表示されない。
一方、Browsezillaの外観は、ユーザーを信用させるため、Mozillaブラウザに似せて作られているほか、Mozillaの恐竜のロゴまで使っている。
さらに配布方法も手が込んでいる。Browsezillaの公式サイトにおいて検索ディレクトリを装ったサービスを用意。ユーザーが何か検索すると、常に「その情報を得るにはBrowsezillaのダウンロードが必要」とのメッセージが表示され、Browsezillaのインストールを促すのだという。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.pandasoftware.com/about/press/viewnews?noticia=7520
( 永沢 茂 )
2006/06/23 19:54
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