ドイツ・ミュンヘンの上級地方裁判所は22日、携帯電話大手のO2がプリペイドカードの有効期限を発行から13カ月または特定契約締結の終了までとしたことは無効であるとして、バーデン・ビュルテンブルク州消費者団体から提訴されていた裁判で、有効期限は無期限とすべきとの判決を出した。
2月に地方裁判所が出した判決を認容する内容であり、今後は連邦最高裁に提訴するしかこの判決を覆す方法はない。最高裁で判決が覆る確率は低いとされており、今後、O2はプリペイドカードに関する対応を変更する必要が高まった。
O2は現在、プリペイドカードに12カ月の有効期限を設けており、13カ月目に何らかの措置(例えばプリペイド料金追加)をとらないと無効になる。あるいは、特殊なプリペイドカードについては、そのカード発行条件により有効期限が設定されている。
しかし、このような措置は消費者の利益を不当に損なうものとして、消費者団体側の主張を認め、O2の規約内容は無効であるとの判断がなされたようだ。
今回は携帯電話に関するプリペイドカードだったが、同種のカードを発行している他の業態についても影響があると考えられ、ドイツにおけるプリペイドカードサービスに影響を与えそうだ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(独文)
http://www.vz-bawue.de/UNIQ115129266311402/link237772A.html
( Gana Hiyoshi )
2006/06/26 12:49
- ページの先頭へ-
|