オープンソースコミュニティのOpenOffice.orgは29日、無料のオフィスソフト「OpenOffice.org」に3種類の脆弱性があったことを明らかにした。バージョン「1.1.x」および「2.0.x」が対象で、同日公開した「2.0.3」で修正している。
1つ目の脆弱性は、Javaアプレットの取り扱いに関するもの。細工の施された悪意ある文書を開くと、Javaアプレットが「サンドボックス」を回避し、フルアクセスでシステムにアクセスしてファイルを削除してしまう。
2つ目は、ユーザーの指示がなくてもマクロが実行されてしまう脆弱性。これは、文書のマクロ機能を無効にしていても防ぐことはできないという。
3つ目は、XML文書を処理する際に、バッファオーバーフローが発生する脆弱性。悪意のあるXML文書を開くと、任意のコマンドが実行される。
なお、1.1.5利用者向けの修正パッチは、近日公開する予定だ。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.openoffice.org/security/bulletin-20060629.html
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( 増田 覚 )
2006/06/30 18:06
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