米Symantecは4日、Excelのパッチ未公開の脆弱性を利用するトロイの木馬「Trojan.Hongmosa」を警告した。Trojan.Hongmosaは概念を実証するためのコードとして公開されたもので、Symantecでは危険度は5段階で最も低い“1”としている。
Trojan.Hongmosaは、6月に発見されたパッチ未公開の脆弱性を利用するトロイの木馬。このコードが含まれるExcelファイルを開いた場合には、Excelの停止や終了などが引き起こされる。この脆弱性については、既にマイクロソフトがセキュリティアドバイザリを公表しているが、現時点で修正パッチは公開されていない。
Trojan.Hongmosaは、中国語版、日本語版、韓国語版のExcel 2002/2000にのみ影響があり、その他の言語版のExcelではファイルを開いても動作しない。また、Webサイト上では「Nanika.xls」という日本語のようなファイル名で公開されたが、ファイルが公開されたサイトは台湾のサイトで、Symantecによればこのファイルは繁体字中国語版のExcelで最初に作られたことが確認されているという。
関連情報
■URL
Trojan.Hongmosaに関する情報(英文)
http://securityresponse.symantec.com/avcenter/venc/data/trojan.hongmosa.html
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・ Excelのパッチ未公開の脆弱性、Microsoftがセキュリティアドバイザリを公開(2006/06/20)
( 三柳英樹 )
2006/07/05 17:55
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