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バリオセキュア、「Winnyp」も遮断する企業向け情報漏洩対策


 バリオセキュア・ネットワークスは12日、P2Pファイル共有ソフトウェア「Winnyp」の最新バージョンである「v2.0β7.27.002」の暗号化の解読に成功したと発表した。2006年秋頃をめどに、同社が企業向けに提供するサービス「ウィニープロテクション」で、Winnypによる通信の検知・遮断を開始するとしている。

 ウィニープロテクションは、同社が開発したセキュリティアプライアンス「VarioSecure Router(VSR)」の追加オプションとして導入するサービス。VSRを導入企業のインターネットと社内ネットワークのゲートウェイに設置し、P2Pファイル共有ソフト「Winny」による通信を監視する。利用するには、初期費用が20万円、月額料金が3万円の「VSR2000シリーズ」以上のサービスに申し込む必要がある。ウィニープロテクションの初期費用は5万円、月額費用は12万円。

 今回バリオセキュアが暗号化の解読に成功したWinnypは、Winnyに対するパッチプログラム。Winnypでは、Winnyの秘匿性強化を目的として、複雑な暗号化通信機能を実装したが、Winnyを介して流通する暴露ウイルスに感染する可能性もある。そのため、企業内のネットワーク上のパソコンでWinnypを使用した場合、ウィルスに感染することで、パソコン内の企業情報がWinnypを経由して流出するリスクが発生する。

 今後同社は、2006年秋をめどに、ウィニープロテクションへの追加機能として、新たにWinnypの最新版「v2.0β7.27.002」までの全バージョンに対応した通信検知・遮断サービスを開始する。なお、その際は追加料金なしで利用できる予定だという。


関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.variosecure.net/whatsnew/20060712_Winnyp_taiou.pdf
  ウィニープロテクション
  http://www.variosecure.net/service/winnyprotect.html

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バリオセキュア、ゲートウェイでWinnyの通信を監視するサービス(2006/06/30)


( 増田 覚 )
2006/07/12 13:03

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