米Secure Computingは10日、電話を使ったフィッシング攻撃が横行しているとして警告した。ソーシャルエンジニアリングで金融情報を盗み取る手法はこれまでもあったが、通話コストを低く抑えられるVoIPを悪用したのが特徴だ。音声を使ったこの攻撃方法は、一部で“vishing”と称されているという。
攻撃者は、盗んだインターネット電話のアカウントを使い、自動ダイヤル装置によって特定の地域の番号に電話をかけまくる。相手が電話に出ると、音声応答システムによってクレジットカードが詐欺行為に使われていると偽の警告を伝え、ただちに指定する番号に連絡するように促すという。
これを真に受けて電話してしまうと、コンピュータによる自動音声が、アカウント照合を完了したとして、16桁のクレジットカード番号を入力させようとする。このような手口の電話は、クレジットカード番号のほか、セキュリティの暗証番号や銀行口座などを詐取するためにも用いられているという。
Secure Computingでは、「電話やメールで指定された番号に電話をしないことが重要。何か問題が起きた場合は、クレジットカードの裏側に記されている番号に連絡すべき」と注意を促している。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.securecomputing.com/press_releases.cfm
( 増田 覚 )
2006/07/12 14:47
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