アッカ・ネットワークスは18日、2004年3月に公表したADSLサービスの顧客情報流出について、同社の元社員が顧客情報を名簿業者に売却していたことを明らかにした。東京簡易裁判所では3月30日、元社員に対して背任罪の判決を言い渡し、罰金50万円を科した。
アッカは2004年3月、ADSLサービスの顧客情報が流出したことを公表。これまで33万9,177人分の個人情報流出が確認されており、同年8月20日には被疑者不詳として、警視庁丸の内署に被害届を提出していた。
警察の捜査によれば、元社員は在職時に顧客情報を外部の名簿業者に売却していたという。アッカでは、警察の捜査から判明した名簿業者と接触したところ、顧客情報は捜査の過程で警察が回収しており、名簿業者はすでに保有していないことを確認したとしている。
今回の報告が、犯人の有罪が確定してから3カ月以上経過していたことについて、アッカは「略式起訴であったため、裁判所の手続きに時間がかかり、弊社が確定結果を確認したのは6月上旬だった。その後、名簿業者が顧客情報を持っていないかどうか再確認した」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.acca.ne.jp/release/060718.html
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( 増田 覚 )
2006/07/18 17:02
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