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つくばエクスプレスの列車内無線LANが商用化。Mzoneが8月24日から提供


つくばエクスプレス
 首都圏新都市鉄道、インテル、NTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)の3社は、つくばエクスプレスの列車内で実施している無線LANトライアルを7月31日に終了し、8月24日からNTTドコモの「Mzone」を利用した商用サービスを開始すると発表した。また、NTT東日本の「フレッツ・スポット」でも2006年内にサービス提供を予定する。

 つくばエクスプレスの列車内で利用できる無線LANトライアルは、同線が開業した2005年8月24日に開始されたもの。当初、トライアルユーザーは定員300名としていたが、予想を超える応募があり、7月13日現在で4,465名までユーザー数を拡大したという。また、2005年11月と2006年7月にはアンケート調査も実施。「満足」「ほぼ満足」を合わせた数値は11月の22%だったが、その後のトンネル内対策や中継局の設置などによって7月には68%へと上昇するとともに、トライアルユーザーからサービスの継続利用の要望も多数寄せられたという。

 その上で、8月24日からはNTTドコモの公衆無線LANサービス「Mzone」で商用サービスの開始を決定。MzoneもしくはmoperaのMzone対応プランに加入することで、つくばエクスプレスの列車内から公衆無線LANサービスが利用可能になる。また、トライアルユーザーを対象に8月24日から1カ月の期間で商用環境による体験キャンペーンも実施される。なお、NTTBPでは列車内から無線LAN接続のみで高速インターネット接続が可能な商用サービスは日本初だとしている。

 また、NTT東日本の「フレッツ・スポット」でも2006年内に列車内でサービス提供を開始する予定。これに先立って7月25日には、つくばエクスプレスの駅でのサービスエリアを拡大し、新たに「つくば駅」や「万博記念公園駅」など6駅でフレッツ・スポットの利用が可能になった。

 5社では、つくばエクスプレス全20駅および秋葉原-つくば間を運行する全車両で無線LANによるインターネット環境が整備されたことから、今後は沿線自治体などと協力して、沿線周辺の商業施設や公共施設などで無線LANやITを活用した街の活性化や住民の利便性向上に取り組んでいきたい考え。具体的には、地域に特化したコンテンツのエリアポータルサービスや、Felicaを利用したEdyなどの電子決済や個人認証サービス、VoIPを利用した内線通話サービスなどの提供を想定しているという。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20060725.html
  つくばエクスプレス
  http://www.mir.co.jp/
  関連記事:つくばエクスプレス、列車内無線LANサービスの説明会と車内デモを公開[Broadband Watch]
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/14810.html

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( 村松健至 )
2006/07/25 16:33

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