米Intelは28日、「PRO/Wireless 2915ABG」など同社の複数の無線LAN製品のWindows用ドライバに、外部からコードが実行される可能性のある脆弱性など複数の脆弱性が存在することを公表し、脆弱性を修正した最新版のドライバの配布を開始した。
今回、Windows用ドライバに脆弱性が存在することが公表されたのは、Intelの無線LANアダプタ「PRO/Wireless 2100」「PRO/Wireless 2200BG」「PRO/Wireless 2915ABG」「PRO/Wireless 3945ABG」の各製品。いずれもMini PCIカードなどで多くのノートPCに搭載されている製品で、日本のPCメーカーもこれまで多く採用してきている。
公表された脆弱性は、外部からコードが実行される可能性のある脆弱性と、ローカルの情報が公開されてしまう脆弱性、システム特権でコードが実行される可能性のある脆弱性の3件。Intelでは、これらの脆弱性を修正した最新版のWindows用ドライバの配布を開始した。これらの無線LANアダプタを搭載したメーカー製PCについては、今後各メーカーから修正版ドライバが公開されるものと思われる。
29日には、ソニーが同社の「VAIO」シリーズについて、当該無線LANアダプタを搭載している製品の一覧と、対処方法に関する情報を公開した。ソニーでは、現在この件について調査およびアップデートプログラムの検証中だが、セキュリティに関するものであるため現時点での情報と対応方法などをお知らせするとして、Intelのサイトへのリンクや、対象となる製品一覧、アップデートプログラムなどを公開している。また、今回の脆弱性により悪意のある操作を行なうには特別なスキルが必要で、現時点でこれらの脆弱性を悪用したウイルスに関する報告はないとしている。
関連情報
■URL
Intelによるセキュリティ情報(英文)
http://support.intel.com/support/wireless/wlan/sb/CS-023068.htm
VAIO ウイルス・セキュリティ関連のお知らせ
http://vcl.vaio.sony.co.jp/notices/security/info222.html
( 三柳英樹 )
2006/07/31 15:51
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