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ガンホー、元社員による仮想通貨の大量複製を受けた具体的改善策


 ガンホー・オンライン・エンターテイメントは31日、同社の元社員による不正アクセス問題を受けた具体的改善策を発表した。不正アクセスにより大量に複製されたゲーム内仮想通貨が流通したことによる、ゲームバランスに関する善後策も公表した。

 改善策としては、1)組織的安全対策、2)技術的・物理的安全対策、3)業務的・運用面での安全対策、4)人的安全対策の4項目に分けて8月末までに実施する。

 1)については、業務用ツールの利用状況を監視する部門の設置や、社外有識者による外部諮問委員会の設置などが含まれる。2)については、従来の業務用ツールの全廃、アクセス方法や更新記録方式の改善、データ環境へのアクセスをさらに限定化することなどが含まれている。3)については、業務用ツールのアカウント/パスワードの管理規定の見直し、社内での不正行為に対する警報システム導入などが含まれる。4)では、業務用ツール操作時における第三者の立ち会い・確認などが含まれている。なお、これらの一部についてはすでに実施済みだという。

 さらに、社外アクセスも含めたデータセンター環境に対してのセキュリティ再監査の実施、諮問委員会答申の受領と情報公開など、中長期的な改善活動として8項目を示した。

 ゲームバランスに関する善後策としては、まず、過去のデータをもとに仮想通貨とアイテムとの取引についての需給バランス指標を策定。8月中旬をめどに1回目の需給バランス調整施策を実施する。この施策は、需給バランスが回復されるまで、段階的・定常的に行なうという。さらに、不正への取り締まりの強化や、物資バランスの調整を行なうほか、インフレ傾向に陥りやすいゲームバランスについての改善プランも策定するとしている。

 なお、ガンホーでは、この元社員に対する民事訴訟手続きについて顧問弁護士と協議しているという。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.gungho.co.jp/press/091.html

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( 永沢 茂 )
2006/07/31 20:02

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