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ネットでは店頭よりワンランク上の商品を購入する傾向～BCNランキング |
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データは、全国の大手家電量販店のPOSデータを集計した7月4週分（6月23日～7月23日）の実売統計「BCNランキング」によるもの。ビックカメラ、ソフマップ、ベスト電器などの実売店舗のほか、アマゾンジャパン、ムラウチ、サクセスなどのネット専業販社を合わせた23社2,281店舗のデータを集めた。 集計対象となるアイテムは、PC本体から周辺機器、ソフトウェアのほか、薄型テレビ、DVD・HDDレコーダーなどの115品目。 ● 同一商品ではネットの方が店頭より最大2割安い
例えばフラッシュメモリタイプの携帯オーディオの購入単価は、ネットが1万8,400円で店頭が1万7,300円と、ネットの方が若干高い。記憶容量別の売上構成比を見てみると、1GB以上を選んだユーザーは、ネットでは70.4％に上ったが、店頭では58.7％にとどまり、ネットの方が記憶容量の大きい携帯オーディオを購入する傾向が伺える。 また、液晶ディスプレイの購入単価はネットが3万3,800円、店頭が3万2,300円。19インチ以上の製品を購入する割合は、店頭では35.7％だったが、ネットは49.5％と半数近くに達した。 ただし、同一商品を比べると、ネットの方が店頭よりも最大で2割程度安いという。例えば液晶ディスプレイは、店頭単価の2万6,600円に対してネット単価は2万1,700円と、ネットの方が18.4％安い。また、液晶テレビは10.3％、DVD・HDDレコーダーは10.7％、ノートPCは6.5％、携帯オーディオは4.6％、ネットの方が安かった。 BCNの田中繁廣取締役は、「個々の製品の価格はネットの方が安いため、ネットではワンランク上の高機能商品が売れている。その結果として、ネットの購入単価が高い傾向にある」と分析する。
● 店頭とネットで売れ筋が変わる。ノートPCは店頭がA4型、ネットがB5軽量型
ノートPCも店頭は13万5,900円でネットは13万5,600円と、わずかに店頭の方が高いが、サイズ・容量別の売上構成比では大きな違いが見られた。店頭の売上比率ではA4型が93.6％で圧倒的に多いが、ネット販売ではB5型やミニノートの売上比率が21.0％と、2割を超えた。重量で1.5kg未満を選んだ割合としても、店頭の6.6％に対してネットでは25.0％に達するなど、ネット販売ではビジネス用途としてB5以下の軽量ノートPCが売れ筋となっている。 企業向けの製品では、ネット販売の数量と金額が全体の2割に達するものが多いという。特にページプリンタではネット販売の数量・金額が4割近くに上り、うち3分の1はA3版の業務用の売上が占めたという。そのほか、プロジェクターやDBソフトでもネット販売の数量・金額が2割を超え、「SOHOや企業向けの需要がネット売上の下支えをしている」（田中取締役）という。
関連情報 ■URL BCN http://www.computernews.com/
（ 増田 覚 ）
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