ウェブルート・ソフトウェアは1日、7月に日本で最も多く検出されたスパイウェアのランキングを発表した。前月と同じく、セキュリティ対策ソフトを装うアドウェアの被害が増えているという。
調査は、同社のスパイウェア検索ツール「Spy Audit」を利用して集めたスパイウェアをもとにしたもの。「アドウェア」「トロイの木馬」「システムモニタ」の3つのカテゴリに分類した。
アドウェアは、1位に「WinAntiVirusPro」、2位に「WinAntiSpyware 2005」、5位に「ErrorSafe」といったセキュリティ対策ソフトを装うソフトウェアが上位にランクイン。これらは、ユーザーがWebサイトを閲覧していると、突然PCが危険にさらされているかのようなメッセージを表示してインストールを促す。インストールした場合、Windowsのスタートアップに登録される。また、8位の「WhenU SaveNow」と9位の「WhenU」は、一部の無料セキュリティソフトにバンドルされているものだという。
トロイの木馬では、PC上に詐欺的なセキュリティ対策ソフトをダウンロードする「Trojan Downloader-Zlob」がトップ。2位は、アダルトサイトへの登録料金を請求する“ワンクリウェア”として知られる「Trojan Clicker Hachilem」。このほかワンクリウェアでは、「Trojan Binjo」が8位にランクインした。
ユーザーのキー入力や操作を監視するシステムモニタについては、キーストロークや実行したファイルのログを攻撃者にメールで送信する「Sc-Keylog」が最も多かった。以下は、PC上の活動を記録する「System Spy」、Web上の活動をすべて記録する「ICUSurf」と続いた。
関連情報
■URL
ウェブルート・ソフトウェア
http://www.webroot.com/jp/
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・ 日本でもセキュリティソフトを装うスパイウェア被害が増加~ウェブルート(2006/06/29)
( 増田 覚 )
2006/08/01 16:30
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