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ワンクリック不正請求やセキュリティソフトの押し売りに注意、7月のIPA報告


 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は2日、2006年7月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況を公表した。IPA/ISECでは、7月も依然としてワンクリック不正請求やセキュリティ対策ソフトの押し売り行為に関する相談が多く寄せられているとして、ユーザーに注意を呼びかけている。

 ワンクリック不正請求は、主にアダルトサイトなどで「画像や動画が無料で閲覧できる」といった呼び込みで悪意のあるプログラムをダウンロードさせ、画面に請求書などを表示させるといった手口の不正請求。また、Webで「あなたのPCがウイルスに感染しています」といった画像を表示し、セキュリティ対策ソフトの購入を迫る押し売り行為も依然として多い。

 IPA/ISECで7月に受けた相談(767件)のうち、ワンクリック不正請求に関するものは159件、セキュリティ対策ソフトの押し売り行為に関するものは43件に上り、相談の中で大きな割合を占めている。

 IPA/ISECでは、今月の呼びかけとして「おかしいと思ったらすぐ引き返そう!!」として、怪しいサイトに近付かない、怪しいと思ったらその先のページには進まない、安易にプログラムをダウンロード・実行しないといった心構えの徹底をユーザーに呼びかけている。

 7月のウイルス検出数は約154万個で、6月の164万個から5.9%減少した。検出数の内訳は、「W32/Netsky」が約124万個と全体の81.4%を占めている。その他のウイルスでは、「W32/Mytob」(約11万個)、「W32/Bagle」(約9万個)などが多く検出されている。

 7月の不正アクセスの届出件数は15件で、そのうち実際に被害のあった件数は8件。内訳は、侵入が5件、DoS攻撃が2件、アドレス詐称が1件となっており、侵入被害ではWebページの改竄が1件と、サーバー内データの奪取や破壊が2件報告されている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ipa.go.jp/security/txt/2006/08outline.html

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( 三柳英樹 )
2006/08/02 18:50

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