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MIJSコンソーシアム発足メンバー
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日本のソフトウェアベンダー13社は、国産の法人向けソフトのシェア拡大に向けた業界団体「メイド・イン・ジャパン・ソフトウェア・コンソーシアム (以下MIJSコンソーシアム)」を発足。7日、都内で記者発表会を行なった。
● 国産ソフトの品質をアピール
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ソフトブレーン代表松田孝裕氏
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MIJSコンソーシアムは、参加各社が提供する製品を連携し、海外および国内での販売強化を目的としたもの。発起人は、アプレッソ、インフォベック、ウイングアークテクノロジーズ、ウッドランド、エス・エス・ジェイ、クオリティ、構造計画研究所、サイボウズ、システムインテグレータ、ソフトブレーン、東洋ビジネスエンジニアリング、HOWS、リード・レックスら13社。
サイボウズとソフトブレーンが発起人代表となり、事務局はソフトブレーン社内に設置される。当面はLLP(有限責任事業組合)として運営され、運営費はコンソーシアムに参加する各社が負担する。将来的には、運営子会社の設立も検討するという。
ソフトブレーン代表の松田氏は設立の経緯について、「日本のソフトウェアの品質は海外製品に負けていないが、海外製品のブランド力や資金力に押されて苦戦している。また、各社そろぞれ海外進出も試みたが、単独での活動は厳しく、だいたい1年くらいで撤退している。そこで、皆が協力することにより、海外展開および国内競争力を強化することにした。“アプリケーションレベルでは日本のソフトが優秀”というナショナルブランドの確立を目指す」と説明した。
● 企業導入のカギはソフトの連携
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サイボウズ代表青野慶久氏
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具体的には、各社が提供する業務ソフト、営業支援ソフト、運用管理ソフト、開発支援ツールの連携を図る。コンソーシアム参加企業の製品間で、すぐに連携できるところから個別に連携を開始し、段階へ経て共通プラットフォーム、共通インターフェイスなどの標準化に取り組むという。
サイボウズ代表の青野氏は、「日本の個々のソフトウェアは、海外の製品に負けていない。しかし、個々が良くても統一したソフト群でないと安心して導入してもらえないのが現実。コンソーシアムでは、手間をかけずに連携のとれる各種アプリケーションを導入したいという企業ニーズに応える」とコメントした。また販売展開に関しては、「日本のソフトウェアベンダーはマーケティングが弱い。コンソーシアムでは、マーケティング活動も促進し、海外へ進出したい」と述べた。
MIJSコンソーシアムは、参加企業の募集と製品の連携作業を行ないつつ、9月より海外市場調査を開始する。今秋を目標に、まず中国への進出を行ない、その後、北米進出も目指す。海外では日系企業および現地企業をマーケットにして実績を増やす考え。また海外向けには、ASPでの提供も検討するという。
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コンソーシアム各社の製品構成
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製品連携の例
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関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.mijs.jp/news/pdf/new_060807.pdf
MIJSコンソーシアム
http://www.mijs.jp/
( 野津 誠 )
2006/08/07 18:10
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