携帯電話でインターネット電話を使用するためのサービスを提供している米iSkootは8日、同社の製品をルクセンブルクのSkypeと共同でマーケティングすることで合意したと発表した。
iSkootのサービスを利用すれば、ハイエンドのスマートフォンからJava搭載携帯電話に至るまでiSkootのアプリケーションを利用できる携帯端末であれば、携帯電話からSkypeを利用できるようになる。
今回の合意では、Skypeは携帯電話からSkype通話を行なうためのiSkootのソリューションを正式認定する予定だ。製品が正式認定され次第、Skypeのサイトからダウンロードできるようになる。
iSkootをインストールした携帯電話からSkypeで通話する仕組みはこうだ。まずiSkootアプリケーションにはSkypeのコンタクトリストが表示されており、そこから発信できる。通信は携帯電話のデータ通信サービスを利用して行ない、いったんiSkootが運営するサーバーに接続する。iSkootのサーバーはSkypeと接続しており、そこから先はSkypeの仕組みを使用して通話が行なわれることになる。この一連の仕組みにはSkype APIが利用されているという。
iSkootのソフトウェアは無料でダウンロードでき、現時点ではiSkootのネットワーク利用料は無料だが、将来的には有料になる見込みだ。それ以外にユーザーは携帯電話のデータ通信料を支払う必要がある。
iSkootのサービスは米国内でしか利用することができない。また、将来的にはSkypeだけでなくGoogle Talkも利用できるようにする計画があるという。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.iskoot.com/pressreleases/prnetwork_8.08.06.htm
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/08/10 11:40
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