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パッケージ流通は縮小、ネット流通が拡大〜デジタルコンテンツ白書2006


 財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAj)は、デジタルコンテンツおよびメディアコンテンツ産業の市場規模についてまとめた「デジタルコンテンツ白書2006」を11日に発刊する。定価4,500円。DCAjでは10日、白書に関する記者発表会を行なった。


今後はインターネットがデジタルコンテンツ市場を牽引

DCAjの福島寿恵氏
 デジタルコンテンツ白書2006では、推計精度の向上を目指し、2005年の推計方法を変更している。そのため2004年から2001年の推計に関しても改めている。調査期間は2005年12月初旬から2006年3月下旬。

 白書によると、2005年の「デジタルコンテンツ市場規模」は2兆5,275億円で、2004年の2兆2,617億円に比べ、11.8%増加した。コンテンツ別の推計では、「映像」が前年比30.4%増の7,088億円、「音楽」が同3.1%増の7,864億円、「ゲーム」が同8.8%増の4,950億円、「図書、画像、テキスト」が同7.4%増の5,373億円だった。

 デジタルコンテンツ市場の「流通メディア別割合の経年変化」を見ると、パッケージ流通が圧倒的であるものの、規模は2001年の84.4%から2005年は71.7%へと縮小傾向を示している。一方、インターネット流通は2001年の6.8%から2005年には13.7%へ、携帯電話流通は2001年の8.9%から2005年は14.6%へと拡大傾向にある。これについてDCAj企画・推進本部企画調査部の福島寿恵氏は、「今後、インターネットや携帯電話で流通するコンテンツが、デジタルコンテンツ市場全体を引っ張っていくだろう」と述べた。

 2006年のデジタルコンテンツ市場については、「音楽配信や電子書籍、次世代家庭用ゲーム機向けのゲームソフトに関連したビジネスが拡大する」(福島氏)と予測。市場規模は、前年比14.3%増の2兆8,892億円に達すると予測している。

 また白書では、「デジタルコンテンツ関連市場規模」についてもまとめている。これは、デジタルコンテンツを利用するプラットフォームを対象にしたもの。それによると、「デジタルコンテンツ市場の好調を受けて、総じて2005年の関連市場は順調に推移している」(福島氏)という。中でも「周辺市場」のインターネット広告は、2004年の1,814億円から2005年には2,808億円へと急成長している。


コンテンツの分野別割合 流通メディア別割合の経年変換

デジタルコンテンツがコンテンツ産業成長のカギ

 産業団体や関連省庁が発表した数値をもとに推計した2005年の「メディアコンテンツ産業の市場規模」は13兆6,811億円で、2004年の13兆5,008億円に比べ、1.3%増加した。なお、この数値にはデジタルコンテンツ市場規模も含まれる。

 メディアコンテンツ産業の市場規模を分野別に見た場合、「映像」「音楽」「ゲーム」「図書・新聞・画像・テキスト」ともにインターネットや携帯電話で配信されるコンテンツの成長が著しい。付随して広告配信も伸びているという。これについて福島氏は、「インターネットや携帯電話のデジタルコンテンツ市場がメディアコンテンツ産業全体を引っ張っていく傾向がある」とコメントした。

 福島氏は今後のコンテンツ産業について、「メディアコンテンツ産業全体としては13兆6,811億円で、過去の経年変化から見ると急増している。今後は少子高齢化などの影響で若年層の購買者が減少することをどう考えていくのかが課題となる。ただ、コンテンツ産業全体の成長を牽引するのはデジタルコンテンツ市場と見て間違いない」との考えを述べた。


関連情報

URL
  財団法人デジタルコンテンツ協会
  http://www.dcaj.org/
  デジタルコンテンツ白書2006
  http://www.dcaj.org/dcwp/index.html

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( 野津 誠 )
2006/08/10 17:56

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