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「一太郎」の未知の脆弱性を悪用するウイルスが出現、シマンテックが警告


 シマンテックは16日、ジャストシステムの「一太郎」に存在する未知の脆弱性を悪用し、攻撃を仕掛けるトロイの木馬「Trojan.Tarodrop」を確認したと警告した。危険度は5段階で最も低い“1”で、影響のあるOSは、Windows XP/2000/Me/98/95/NTおよびWindows Server 2003。

 Trojan.Tarodropは、「一太郎」に存在するUnicodeスタックバッファオーバーフローの脆弱性を悪用するトロイの木馬。起動されると別のトロイの木馬「Infostealer.Papi」を実行し、PC内のデータを外部に送信しようとする。メールの添付ファイルとして拡散する可能性があり、添付ファイルを開くことでトロイの木馬が実行される危険性があるという。

 シマンテックでは、Trojan.TarodropおよびInfostealer.Papiに対応する定義ファイルを作成し、配布を行なっている。現時点では、Trojan.Tarodropの拡散傾向は見られないとしているが、Officeなどでも同様に未知の脆弱性を悪用した攻撃が報告されていることから、シマンテックでは身に覚えのないメールに添付されているファイルを開かないことと、セキュリティソフトのアップデートをユーザーに推奨している。

 また、ジャストシステムでは、現時点でこの脆弱性については調査中で、シマンテックと協力して対応していきたいとしている。


関連情報

URL
  Trojan.Tarodropに関する情報(英文)
  http://www.symantec.com/enterprise/security_response/writeup.jsp?docid=2006-081615-5201-99


( 三柳英樹 )
2006/08/17 19:11

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