独IT業界団体のBITKOMがこのほど発表した統計調査結果によると、2006年8月1日現在で携帯通信端末の契約台数は8,280万台と、ドイツの人口(約8,200万人)を超えていたことが明らかになった。もちろん、統計を開始してから初めてのことになる。
BITKOMによれば、2006年末から2007年初めにかけて携帯通信端末の台数が人口を超えることはすでに予測されていたが、その予測を半年近く短縮したことになる。この原因についてBITKOMでは、急激な料金低下や、料金低下により2台目の携帯通信端末を所有するトレンドがここ数カ月続いていることを挙げている。
ドイツでは、デジタル式の携帯電話網は1992年に整備されサービスを開始。初年度は100万人の契約が成立し、順調な滑り出しを見せた。その後、1996年末に560万人、1999年と2000年にはプリペイド式の携帯電話が導入されブームを呼んだ。
なお、携帯通信端末の台数が人口を超えている国として、イタリアではすでに人口の120%(約7,000万台)を超えているという。したがってドイツでも「人口超え」の後も携帯通信端末の普及台数の増加は止まらないと見る向きも多い。
第3世代の携帯電話についても成長が続いている。2006年半ばには400万台の登録があったという。これは2005年末の230万台から倍近い数字であり、今後も着実な伸びが期待される。現在、携帯電話の成長のカギを担うのは第3世代携帯電話で、増加の70%は第3世代によるものとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(独文)
http://www.bitkom.org/41015_40990.aspx
( Gana Hiyoshi )
2006/08/21 13:29
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