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EUでは4世帯に1世帯がブロードバンド、ナローバンド組の4割は移行に消極的


 欧州連合(EU)が行なったEU加盟25カ国における通信環境に関する調査によると、ほぼ4世帯に1世帯がブロードバンド接続していることがわかった。ブロードバンド比率は世帯あたりの人数が多くなるほど高くなり、1人世帯では12%にとどまったのに対して、4人以上の世帯では34%に達していた。他方、ナローバンド接続の世帯では、ブロードバンドへの移行に躊躇する層もあるようだ。40%がアップグレードを希望していないことがわかったからだ。その理由としては、現状に満足しているという理由と、アップグレードを検討するほど使っていないからというものだった。

 今回の調査は、1カ国につき1,000人の15歳以上の国民に対して2005年12月から2006年1月にかけて面接形式で行なわれた。なお、調査は2002年のEUの電気通信調整フレームワークの一環として行なわれたものだ。

 当局の評価としては、ナローバンドで問題なしとしている層が40%もあったことに驚きを隠せないようだ。今後、通信事業者が競争を重ねてよりよいサービスを提供することにより、ブロードバンド環境の普及が促進されることを希望するとの見解を出している。

 調査では、このほかの通信手段についての調査結果も発表された。例えば、固定電話を持たず、携帯電話のみを持つ世帯が15~29歳の層で58%に上昇した一方で、同様の層は60歳以上では6%にとどまった。携帯電話を評価する理由として、電話をかける自由(19%)ではなく、どこでも、どの時間でもコンタクトが可能であること(34%)を理由として挙げた人数が多かった。固定と携帯を合わせた電話自体の普及率は97%だった。このうち61%は固定電話と携帯電話の両方にアクセスでき、18%が携帯電話のみアクセス可能と回答した。

 公衆電話を使用する層は15%にとどまった。使用する主な理由としては、携帯電話のクレジット切れ、電池切れ、通信圏外などだった。インターネット接続している層のうち、82%がウイルス対策ソフトを使用しているが、スパム対策ソフトを使用しているのは58%にとどまった。

 なお、欧州共通の救急番号である「112」の認知度も調査され、3人に1人強しか認知していないという結果となった。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/06/1122...


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( Gana Hiyoshi )
2006/08/28 11:57

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