米Googleは30日、書籍全文検索サービスを提供している「Google Book Search」で、一部の著作権切れ書籍をPDFファイルで無料ダウンロードできるサービスを開始したと発表した。
Googleではハーバード大学、ニューヨーク公立図書館、オックスフォード大学、スタンフォード大学、ミシガン大学、カリフォルニア大学と協力して蔵書の全文検索をGoogle Book Searchで提供する作業を進めている。特に著作権が切れ、パブリックドメインとなっている書籍に関しては全文をブラウザ内で読めることから注目が集まっている。
今回Googleは、パブリックドメインとなっている書籍をブラウザで閲覧できるだけでなく、まとめてPDFで無料ダウンロードできるようにしたという点でこれまでの方針を大きく変更したと言える。その結果として、オフライン時に本を読んだり、紙に印刷することもできるようになったからだ。
当然のこととして、Googleは著作権の保護期間内にある書籍をダウンロードすることはできず、そうする意図もないことを強く協調している。
ダウンロードできるようになった書籍の中にはニュートンの「プリンキピア」、ダンテの「神曲」、シェークスピアの「ハムレット」などの古典がある。しかしパブリックドメインとなっていても、まだPDFとしてダウンロードできるようになっていな書籍もあるようだ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.google.com/press/annc/booksearch_download.html
ニュートンの「プリンキピア」(英文)
http://books.google.com/books?vid=OCLC05716993&id=C0AAAAAAQAAJ&printsec=titlepage
シェークスピアの「ハムレット」(英文)
http://books.google.com/books?vid=OCLC08973989&id=Ml4tuuEijhoC&printsec=titlepage
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・ 「Google Print」が「Google Book Search」に名称変更(2005/11/18)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2006/08/31 11:50
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