ライブドアは30日、2006年9月期の第3四半期まで(2005年10月~2006年6月)の連結決算を発表した。売上高は1,017億4,500万円(前年同期比94.6%増)、営業利益は61億1,300万円(同0.6%減)となったが、銀行業の認可申請取り下げなどに伴う特別損失の計上により純損益は64億7,600万円の赤字となった。
事業別の業績は、ネットメディア事業ではポータルサイト「livedoor」のページビュー数・訪問者数の伸びが順調に推移し、売上高は前年同期比105.2%増の53億6,000万円となった。一方、コンテンツ開発や人材採用等の先行投資に比べて広告収入の回復が遅れていることから、営業損失は4億8,000万円の赤字となった。
ネットサービス事業についても、証券取引法違反事件の影響を受け、オンライントレード、消費者ローン事業の収益が低下。売上高は107億6,300万円(34.2%減)、営業損失は9,300万円の赤字となった。
コマース事業については、ライブドアオートが新たに事業セグメントに加わったことや、弥生の業績が収益に寄与した結果、売上高は377億6,600万円(415.9%増)、営業利益は13億9,200万円(46.8%増)の増収増益。ファイナンス事業については、MSCBの売却などが収益に大きく寄与したことから、売上高は434億8,000万円(247.4%増)、営業利益は81億1,300万円(39.9%増)となった。
また、有価証券の売却益や、関係会社の売却益などにより特別利益が19億9,500万円あったものの、ライブドア証券のPTS(私設取引システム)業務の認可申請取り下げに伴う損失が10億4,900万円、西京ライブドア銀行の認可申請取り下げに伴う損失が38億6,500万円など、特別損失が122億2,900万円が計上された。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://finance.livedoor.com/img/ir/4753/file/200608301.pdf
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( 三柳英樹 )
2006/08/31 17:29
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